仙台キツネランド

宮城県を中心に稲荷神社を参拝し、稲荷信仰について調べています。

未参拝、未調査いなり神社

●柏葉山成就院
太白区富田字八幡西6
研究テーマ:門前に豊川稲荷神社あり

 

●吉窪神社
宮城野区岡田浜通29
研究テーマ:主祭神豊玉姫命,倉稲魂命

 

大和神社
宮城野区蒲生西屋敷添3
研究テーマ:伏見稲荷より勧請

 

●稲船神社
宮城野区五輪1丁目14-27
研究テーマ:

 

●稲荷小社
太白区柳生7丁目22-9
研究テーマ:

 

●稲荷神社
若林区大和町1丁目9-13
研究テーマ:

 

松尾神社
青葉区宮町4丁目2-43
研究テーマ:延享2年(1745)伊達宗村公の命により藩臣庄司伝七郎が大己貴命少彦名命の二柱を祀り稲荷神社と称した。

 

●小峰山柳澤寺

泉区上谷刈舘1

研究テーマ:門前に小峰山稲荷明神が鎮座。

研究テーマ:

 

●浪分神社
若林区霞目2丁目15
研究テーマ:もと,稲荷神社といい八瀬川稲荷堂(共同墓地)あたりに在った。(参拝済み)

●狐塚
宮城県仙台市若林区荒浜狐塚
研究テーマ:地元には、竹駒神社岩沼市)と塩釜神社塩釜市)を往来する「おキツネ様の休憩所」と伝えられてきた。(参拝済み)

 

 

狐塚

神社名:狐塚(荒浜狐塚稲荷?)

ご祭神:荒浜狐塚稲荷大明神

場所:宮城県仙台市若林区荒浜狐塚

訪問日:2018/08/20

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荒浜の沿岸沿い、県道亘理塩釜線(浜街道)のわきに、狐塚は突如現れます。

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伝説によれば、「竹駒神社塩釜神社を行き来する、お狐さまの休憩所」という伝説があるそうです。

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社殿の中には、瀬戸の祠やお狐さまが鎮座されています。お供えも真新しかったです。

 

2011年の津波で、大きな被害があったところ。4メートルもの波をかぶったにも関わらず、お社も鳥居も流出せず、ほとんど被害は無かったといいます。県道改良の際も、祟りを怖れて迂回したり、(引用)塚の周囲は交通事故が多いと言われたり、(引用)何やら曰く付きです。

 

「狐塚の土地を所有する男性は、仕事中に車ごと津波に流され、犠牲になった。『ほこらは17年ほど前に夫が建てた。丁寧に手入れをしてきたほこらだけが残った。夫は守ってもらえなかった』。男性の妻(67)は、複雑な胸の内を明かした。」(引用)との記事もあります。やるせない、悲しいお話です。

 

周囲の松は塩害で枯れたのか切り倒されており、その切り株1つにつき一本ずつ、若松が植え直されていました。いまも大切に祀られ続けていることが分かります。

 

日月神社

神社名:日月神

住所:宮城県仙台市青葉区芋沢宅地

訪問日:18/08/17

主祭神:天照大御神月夜見尊(宮城町誌)

末社:稲荷神名石碑等、神名石碑多数。

その他:明治43年に宇那禰神社に合祀。旧称日月堂

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鳥居と拝殿。田んぼのなかの集落に鎮座されています。小さいながら、きちんと整備されている様子が伺えます。

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拝殿向かって左側には、神仏分離前の名残なのか、梵鐘もありました。

拝殿の前には、左右に馬頭観音石碑がずらり。拝殿向かって右には、さまざまな神名石碑が祀られています。

 

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そのなかのひとつが、この稲荷石碑。勧請年月日、奉納者名等、他には何も書かれていません。「稲荷大明神」などでもなく、ただ「稲荷」。ワイルドな石碑です。

 

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稲荷石碑のそばには、「蚕安全」と記された豊受大神石碑もあります。勧請は明治44年、養蚕業が輸出産業として大きく発展するころです。皇室では天皇がお田植えをなされ、皇后が養蚕を担当なされました。広く農業を司られるお稲荷さまではなく、豊受大神へ養蚕業の安全を祈願するのは、新しい産業に対する、神様のご担当の定まらない有様を見るようで興味深いです。

 

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また、境内の馬頭観音石碑の末席に、昭和56年建立の馬頭観音石碑がありました。私が知っている中で一番新しい馬頭観音石碑だと思います。建立の理由を伺ってみたいものです…